"ベトナムだから安心" を過信しない
ベトナムに対する情報が少ないこともあってか、「ベトナムだから安心」というイメージがどこかあるように感じます。特に中国で何らかのトラブルを経験してベトナムに活路を見出そうとお考えの方は、よりベトナムに対して良いイメージをお持ちになる傾向が強くなります。確かにベトナムは国民性や価値観が中国よりは日本に近いため、それゆえのやりやすさはあると思いますが、外国であることに変わりはありません。日本から4,000km以上離れた外国での生産委託が日本と全く同じなるはずはないので、そのことに対する正しい認識が必要です。
ベトナムという国や国民を理解し、正しい付き合い方をすれば生産委託を成功させることはできます。JR Internationalが持つノウハウや人脈などは、そのためにあるものです。「ベトナムだから安心」なのではなく、「ベトナムを熟知して正しい付き合い方をしているから安心」なのです。
日本よりもはるかに南国ということもあって、ベトナムの国民性は日本より大らかです。細かいことを気にしない、日本人と比べるとそこまで勤勉ではないというのが、長年現地を見てきた印象です。しかし、信頼関係を作った上で適切な品質管理をすれば、元から労働力の質は高いので、それに応えてくれる部分も併せ持っています。おそらく多くの方々がベトナムに良い印象をお持ちなのは、ここから先の部分のイメージだと思います。この良いイメージを現実にするには、徹底した現地化と国民性を理解した上での正しい付き合い方があってのことです。
JR Internationalがベトナム現地に事務所を置きスタッフを常駐させているのも、現地との緊密な連絡のため、日本からしっかりと品質管理をしているという意思表示のためという意味があるからです。
中国や他のASEAN諸国と比べて、ベトナムの経済発展はタイミングとしては後発です。そのこともあって発展のスピードがとても速く、これまでに他の諸国への進出を経験してきた方々の想像以上だと思います。半年前は選択肢に入っていなかった工場が、今は日本からの生産委託に十分耐えうるだけの技術や態勢を整えているということも少なくないので、JR Internationalは少なくとも半年に一度は現地情報の更新が必要であると感じています。つまり、半年前の情報はすでに古いということです。そのスピード感にしっかりとついていって今のベトナムを正しく理解していくことも、お客様に失敗しないベトナムでの生産委託をご提供するために必要な情報力につながります。